『妄虎千夜一夜物語』

 「妄想は忘れた頃にやってくる」
 「助っ人は忘れたほうが丁度いい」
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
Notice
シーズンが開幕して、リアルなタイガースの前にしばし妄想は霞んでしまうようです。 でも、そんな時も“妄想菌”はしっかり養分を蓄えているのです。いずれ訪れるかもしれない湿りっぱなしの季節に備えて、じわりじわりと……。

〜妄虎千夜一夜委員会〜

↓ご来館の足跡に赤ポチッと!
blogranking
Special Contents
Selected Entries
Recent Comment
Categories
Archives
<< 第二話 ピンチヒッター | main | 第四話 自爆 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - |
第三話 振り替え授業
はーい、静かに静かにな。

みんなええか。
鬼八先生の歴史の授業の時間ですが、
先生、今週も休んでます。
ホントなら、そろそろ出てきてもええ頃なんやけど、
よっぽどきついインフルエンザなんか、
それとも「タミフル」処方してもらえずにすねてんのか、
よう分かりません。

言うたっけ?
「タミフル」処方してもらわれへんかった理由。
あのな・・・ぐふふ、医者から、
『日常から妄想癖や異常行動が見受けられる人には、
厚生労働省の指導で“タミフル”の処方はできん』
ちゅうてなあ・・・ぐふふ。
これ、可笑しいやろ?な?な?な?
家帰っても、親に言うたらあかんぞ。ええか。

というわけで、今日の授業は先生が受け持ちます。

ただし、
なんぼ言うても先生、「今岡の乱とどんでん兵の崩壊」やらへんぞ。
煽ってもあかんで。やらへんちゅうたら絶対やらへんぞ。
前にも言うたとおり、先生、歴史苦手なんや。
でもなあ二週続けて自習もできんので、
来週の先生の「化学」と振り替えます。
ええか。こらこら騒がしいぞ・・・。
だ、だれや今、「岩保」て呼び捨てした奴!

さあ、今から理科室に移動するように。


            ◇


それでは、教科書144ページを開いて、
今日は「アミノ酸・たんぱく質」のとこやります。
あ、誰も教科書持ってきてなかったか。
そっかそっか、そうやな。
お、何で松本だけ教科書持ってんねん。
お前のロッカー、いっぺん抜き打ち検査せんないかんな。
今日は実験だけにするから、教科書はもう閉じてええぞ。
実験は6人1組になってください。
コラコラ、松本チャン。お前の席、あっちやないか。
すぐに紛れてハーレムしようとするんやから。ホンマに。

まず、真ん中のビーカーが代表的なアミノ酸の一種、
「アニキニン酸」の水溶液です。
聞いたことある人?
ドリンク剤やサプリメントで有名なやつやで。

              
分子式は、「ANiki61442」と書きます。
ここ、ノート取るように。
あ、直接、溶液に指突っ込まんようにな。
よっぽどトレーニング積んでないと、火傷するからな。

その横の二つのビーカーは、これも代表的なアミノ酸の、
「シモラガー酸」分子式「SimO421446」と、
「ヤノリョウサイケンボ酸」分子式「YaNo39142」です。
この三つを1:1:1の割合で混ぜ合わせます。
はい、こぼさんように、注意してやりましょう。

この三つのアミノ酸、とても親和性が良いんです。
何故かというと、この三つのアミノ酸が混ざると、
「ペプチド結合」を起こします。
一度、「ペプチド結合」すると、化学的に安定な状態になります。
と同時に、綺麗な黄色と黒のストライプ模様になります。
どうです。だんだん模様が浮かんできたでしょう。
この化合物のことを、
「サンキュウトリオアリガト酸」と呼びます。ここもノートしとけよ。
別名「三大老」とも呼ばれて、いろんな工業製品の原料にもなっています。
近代の工業は、「石油」と「サンキュウトリオアリガト酸」で
成り立っているといわれています。
ハーックション。だれや、窓開けた奴は。はよ閉めなさい。

この「サンキュウトリオアリガト酸」のように、
物質的に、とても安定している状態のことを、
化学の世界では別名、
「サンキュウトリオお立ち台」とも言います。
ま、これはメモとらんでええぞ。試験に出さへんからな。
よそで言うたら恥かくぞ。ぐふふ・・・。

それでは、本日のメインエベントはじめっぞ。
言う通りせえよ。

まず、右横の試験管に注目。
透明な液体が入っています。
いいですか。
まず、スポイトでこの液体を一滴吸ったら、
このビーカーに一滴垂らします。
ココ、ふざけないようにな。一滴だけやから。
すると、今まで安定していた化合物が、

(ポトリ)

ほうら、ブクブクと気泡が発生しはじめます。
みるみるうちに化学反応をはじめて、次第に熱も発生し始めます。
安定物質「三大老」が、「励起状態」を起こしてるんです。
この反応、放っておくと一ヶ月以上、続きます。
そして、一旦、「励起状態」起こすと、ものすごい酸化力を発揮して、
どんな金属でも溶かしてしまいます。
この強酸に耐えれるのは、金本チタンネックレスだけといわれてます。
このスポイトで落とした謎の新物質、実はつい最近、発見されたものです。
確か、去年の8月27日に西宮市で偶然、発見されました。
翌日の新聞にも大きく載っていたので、覚えてる人もいるんちゃうか。
新聞の見出しに、でかでかとこの物質の名前が出てました。


「キュージノナミダ」

化学式は「QG22824」。

ココは絶対試験に出るから気いつけとけよ。
あ、それから授業が終わって、あと片付けのときは、
皆の左側においてある、青白いちょっと生温いビーカーの液体、
その液体を加えて廃棄するように。
その液体を加えると、「励起状態」が中和されて素に戻ります。
いいですか。

ん、これ?この不気味な物質の名前?

「オスギニヤケチン」言うんやけどな。


「第四話 自爆」へ >>
| 妄虎千夜一夜委員会 | 妄想 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | - |
コメントを投稿する









url: http://mouko1001.jugem.jp/trackback/8